




















お久しぶりの投稿になります。
いま日本株が熱い!日経平均株価が爆上げ続き!!となんだか株の世界は賑わっていますね。
皆さんは株価上がる前から長期投資で仕込みは万全ですか?
それともまだ手を出していないけど今からでも大丈夫かな?とお考えでしょうか。
今日はお金の勉強の派生という形でお送りしたいと思います。
過去のお金の勉強シリーズについてもぜひ目を通してみてください。
お金の勉強シリーズ
お金の基礎はこの本から
2023年5月の半ば以降、日経平均が上昇を続けていますね。
30,000円のラインを越えられない状態から一気に突き抜けて行きました。
「お、日本の景気ついに復活か?」
「バブル期の到来目前か?」
みたいな話も見えてきそうですが、現実的にはそう楽観できる状態でもないようですね。
皆さんも「株価上がってる割に生活は楽になってないよね」とか「最近、外国人旅行者は増えたけど、物価も上がって電気代も上がって庶民の暮らしはむしろ悪くなってないか?」と感じてたりするところかと思います。
こういう時は現状、株式市場はどうなっているのか、私たちの生活における変化はどうか、会社の賃金の上昇はどうか、などなど様々なデータから本質を見極めていく必要がありますね。
<日経平均>
まず日経平均ですが、33年ぶりの高値圏にあるということで36,000円まで爆上げしています。
世界的な株式の動きと比べても絶好調ですね。(年初来20%以上の伸び)
<月例経済報告>
次に日本政府が出している景気判断(公式見解)、つまり実際の私たち生活は良くなってるの?悪くなってるの?という指標です。
こちら「景気は緩やかに回復している」ということで、4月とかに比べて5月以降は貴重判断が引き上げられています。
<GDP>
次に皆さんご存知「国内総生産」ということで国内で生み出された価値の合計ということで、こちらも景気に関連します。
GDPは2023年1月から3月で0.4%ほど増加、年率換算で1.6%増加。
個人消費の増加、企業の設備投資増加、外国人観光客のインバウンド需要などの増加、ただし輸出に関しては減少という感じです。
<景気動向指数>
こちらは生産、雇用など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、 景気の現状把握及び将来予測に資するために作成された指標です。
景気に一致して動く「一致指数」、景気に先行して動く「先行指数」などがあります。
「一致指数」ですがこちらは相変わらず横ばい、「先行指数」でもダウントレンド継続中と先行き不透明な感じです。
消費者のマインドはよくなっているように見えますが、一方で在庫が増え物が売れていない、近畿求人数が減っているなど上向きの要素がない状態です。
<消費者物価指数>
こちらは全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するものです。
前年同月比+3.4%(4月)と上昇、インフレが続きそうな感じが出てきました。
インフレが起こるとお金の価値が減りますので、手元にある1万円で以前は買えていたもの、利用できていたサービスが減るということになります。
<実質賃金指数>
労働者が得た給与で購入できる物品やサービスの量を示しており、高い方がたくさん買える、低いほど買えないという指数です。
2023年3月は-2.9%と12ヶ月連続でのマイナス。
春闘で賃上げ要求が通りました!みたいな話で「お、景気回復か!?」みたいに思った方、残念ですがそこだけ見ていては損をしてしまいます。
実は増えた給料以上に物価が上がり続けていて、家計は苦しくなっているというのが実情です。
こうしてみていくと実際の私たちの生活は改善されていませんね。
電気料金も上昇しましたし、さらに締め付けがキツくなっています。
まとめになりますが、株式市場は絶好調、私たちの生活に関するリアルな景気は企業ベースで見ると緩やかに回復しているように見えるが、私たちの生活という面ではより苦しくなっている。
しかし、日本全体の雰囲気は「なんだか景気が良くなりそう」というチグハグな状態です。
この辺りを踏まえて働き方や生活の仕方、投資判断をしていかなくてはいけませんね。
では日本株への投資をどう考えるか。
あくまで個人的な見解ですので皆さんの参考程度にしてください。
国内企業の業績ですが、決算を見ると軒並み業績は過去最高と良いコロナからの回復が伺えます。
先ほどの様々な指標では緩やかな回復とのことでしたが、企業だけを切り出して考えると良い状態のように見受けられます。
株式投資において企業の業績は重要ですね。
なにわともあれ会社の業績が良くてキャッシュが増えないことには高配当に影響が出ますし、逆に言えば業績が良い企業は配当が出せるということです。
なお今年度の見通しは過去最高とはならない見込みです。
米国の金融不安などの要素があるため、流石に若干リスクがあって下がる可能性があるのではという見方です。
では投資判断としてはどうか?
それを判断する材料は以下のとおりです。
日銀の新体制:植田さんの金融緩和継続→低金利はまだ続く模様、つまり株価には追い風
企業の業績:上場企業の成績は過去最高
東証の資本効率改善要請:「低PBR企業」への風当たりが強く、投資家には追い風
海外投資家の動向:バフェットの日本株購入の話から米国の投資家も日本株に流れてきている模様
この辺りを見て今後上がるのか、下がるのかを予想しなくてはいけませんね。
とはいえ、投資する際は無理をせず自分が取れるリスクを把握した上で投資しないといけませんね。
ちなみに私は日本株には投資していないので、今回の動向を見て「やっぱり日本株に切り替えよう!」とはなりませんでした。
米国株メインで投資をしていますが、米国は金融不安などのマイナス要素はあったもののS&P500やVYMなどはほぼ横ばい(若干減少)でしたので、このまま継続投資で問題ないという判断をしています。
むしろ安くなっている時こそ買い!と思いますので米国株投資は継続になります。
さていかがだったでしょう。
これらの情報をベースにいま投資すべきか、控えるべきか、日本株か米国株かなど判断の参考にしていただければと思います。
過去のお金に関する記事やおすすめの本についてもぜひ目を通してみてください。
