
前回、お金の勉強その1では「金持ち父さん 貧乏父さん」を参考にお金の考え方、資産を買うこと、不労所得を得るためのポジションについて学びました。
興味のある方は前の記事と以下の書籍に目を通してみてください。
今日はお金の貯め方について考えていきたいと思います。
皆さん、お金貯金してますか?
貯金はしようと思うけどなかなかお金が貯められないという人もいるかもしれません。
そこで今日は以下の点を中心にお金の貯め方を考えたいと思います。
・お金を貯めることの重要性
・効果的なお金の貯め方
・貯めたお金の使い道
お金を貯めることの重要性/効果的なお金の貯め方
なぜ最初にお金を貯めることについて勉強するかというと、「金持ち父さん 貧乏父さん」にあった「資産」を買うためにはそれなりにまとまった原資が必要だからです。
そして自分で稼ぐ力を伸ばして原資を作ろうとしてもすぐにはできないからです。
もし皆さんがサラリーマンなら毎月の給料はある程度固定ですよね。
来月の給料は5万増やそう!なんて簡単にはいきません。
会社員でも給料を大幅アップさせるヒントはこちらで紹介しています
そこで重要なのがどう貯めるかという点です。
まず初めに有名な「バビロン大富豪の教え」から「収入の10分の1を貯蓄せよ」です。
これは本の中では以下のような紹介がされています。
例えば、カゴの中に毎朝10個の卵を入れ、毎日9個の卵を使います。
カゴには1つ残るので翌朝また10個の卵が入ると毎日1つずつ増えます。
すると、いずれはカゴから卵があふれます。
これと同じで収入の10分の1を貯金することで、確実にお金が貯まるというものです。
ただし、現代社会では10分の1では心許ないのでご自身の支出と照らし合わせて最適な比率でお金を残すようにしましょう。
「バビロン大富豪の教え」は漫画でサクサク読めますのでおすすめです。
ちなみに20代単身者の平均貯蓄率は約30%(3割)だそうです。
若いうちの方が使ってしまいそうですが、逆に若いうちから高めの貯蓄率に慣れておくというのがよさそうです。
なぜなら生活水準は簡単に上がってしまうのに、給料はそんなに簡単に上がらないからです。
この考えを実践するのに良い方法として「給与天引き」とか「先取り貯金」なんて表現されているものがあります。
生活資金用の口座とは別に貯蓄用の口座を用意し、毎月給料が入ったら自動的に貯蓄用口座に一定金額を振り込むようにしておく方法です。
この貯蓄用口座は手をつけないもの、元からなかったものとして長期間使わないことを前提としている口座です。
どう貯めるかその1は初めから手をつけないお金を作るということでした。
次のどう貯めるかは皆さんあまり好きではないかもしれませんが節約・節制というものになります。
これは多くの書籍やファイナンシャルプランナーの方の記事で書かれているので、皆さんよくご存知かと思いますが「固定費を抑える」ことが重要です。
私はリベ大の両学長が書いた「お金の大学」が一番わかりやすかったので、こちらに書かれている内容をベースにご紹介したいと思います。
なお、この本は本当の自由(経済的自由)を手に入れるための5つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)を鍛えようというもので、総合的なお金の知識を養うのに最適です。
固定費についてですが、この本の中で「生活の満足度を下げずに支出を減らす力(貯める力)」を伸ばすこととあります。
ポイントはやはり生活の満足度は下げないという点です。
無理な節約・節制は結果的に長続きしなかったり、逆に何のためにやっているのかわからなくなって不幸な状態になりかねません。
上手に今の自分の環境を見直しましょう。
原資を稼ぐために貯める、貯めたお金を投資するという流れを作る上で重要なのが、自分の生活の満足度はそのままに、うまく生活費を下げつつ資産所得を貯めていくことになります。
・自分の生活満足度は下げない(これが下がるとストレスアップでかえって不幸になります)
・1回の支出よりも固定費を見直す(時間をかけてスーパーを梯子、電気をこまめに消すは無意味)
・特に金額の大きな支出から見直す
私も固定費は生活していたら必然的に掛かるものなので、節約とかを意識せずに放ったらかしにしていました。
しかし、双極性障害の妻と生活するようになり、出費はどんどん増え、ストレスもどんどん増えるという状況になって、このままでは家計を何とかしないと将来危ないと思うようになりました。
まずはすぐにできること、且つ最も効果が大きいものは何かと色々な書籍を読んで行き着いた先がこの固定の削減になります。
実際、私たち一家の生活も固定費の見直しで相当な圧縮ができました。
身をもって体験していますので皆さんにもおすすめさせていただきます。
対象となる固定費は以下の通り。
・通信費:携帯・スマホ代、ネット環境
・光熱費:電気・ガス・水道代、主に電気とガス
・保険料:高額な生命保険など
・家:戸建てなら家のローンや修繕費、固定資産税などの税金、賃貸なら家賃
・車:ローン、ガソリン代、駐車場代、保険料などなど
・税金:知らないと取られるだけ
通信費、光熱費、保険料はトータルでかなり抑えることができました。
これらは見直しがかけやすく、特に保険は今まで月額数万円というお金をかけていたものが本当に必要なものだけにすることで、60,000円くらいから20,000円程度まで落とせました。
家は賃貸なので同じ間取りや条件で最も安価なところにお引越し。
都内で利便性と稼ぐために良い立地に住むことで、車は持たなくて良い状態です。
あとは税金ですが、これは外資系企業に転職したことで確定申告が必要になり勉強しました。
知らないことが多すぎて逆に使える節税がこんなにあるのかと驚いたほどです。
代表的なところでは「ふるさと納税」の有効活用、社会保険料控除の活用、NISAの活用が目に見えて効果の出る部分です。
ここまでのまとめになりますが、お金を貯めることの重要性は「お金を貯めて資産を買う」という次のステップに繋げることでした。また稼ぐ力よりも貯める力の方が効率が良く、ダイレクトに原資作りに影響するという点がポイントでした。
そしてどう貯めるかその1:給与の何割かを最初に別の口座に移す、その2:固定費を見直して生活水準を落とさずに節約する、こうして得た原資を投資に回すのが次のステップとなります。
貯めたお金の使い道

それでは貯めたお金の使い道についても少しだけ触れておきましょう。
お金は銀行に預金しているだけでは増えません。
三井住友銀行のコラムで以下のような内容を見たことがあります。
バブル期真っただ中の1985年では利息が年5.5%(税引後年4.4%)ついていたので、年間44,000円(税引後)の利息収入が得られました。日帰りなら家族旅行にいけるくらいの収入です。一方、2015年は利息が年0.025%(税引後年0.020%)なので年200円(税引後)しか利息収入が得られません。自販機で飲み物を買う程度のさみしい金額です。*100万円を預金し場合の話
今のメガバンクの金利は0.002%あたりなのでさらに増えませんね。
つまりただ貯金する(預金する)だけでは増えません。
じゃあ金利の良い銀行を探そう!というわけにもいかないのが現実です。
いま、金利の高い銀行でも0.3%とかになります。
つまり銀行預金ではお金は増やせません。
むしろそのままお金を持っているだけではインフレで円の価値が下がるとそれだけでマイナスです。
例えば現在300円持っていて1缶120円の缶コーヒーが2つ買えてお釣りも60円出るとします。
2缶買えるので1缶友達に奢ってあげることができます。
これが数年後、同じように手元に300円しかなくて缶コーヒーを買おうとしたら、今の缶コーヒーの値段はインフレの影響でなんと160円に値上がり、以前は2缶買えたのに今は1缶しか買えない、これでは友達に奢ってあげられない!みたいな状態になるのです。
はい、友達云々は置いておいて同じ300円でも現在と将来とではその価値が大きく変わる可能性があるという話です。
ここから学ぶべきはお金の価値は常に変動するということ。
そしてお金の価値が変動するなら何もしない(貯金もしくは預金)しておくだけではリスクでしかないということです。
せっかく貯めたお金です。
効果的に運用しなくては意味がありません。
そこで重要なのが「資産」を買う、「投資する」ということになります。
お金持ちになるためには、経済的に自由になるためには兎にも角にもお金を増やさなくてはいけません。
確かに投資にはリスクがあるのですが、取らなくて良いリスクをとって破産するか、取るべきリスクをきちんと見極めて効果的に取って利益を出すかは運用次第です。
今後は良いリスクの取り方についても考えていきたいと思います。
