<番外編>精神疾患について

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「何だか毎日体が疲れている、頭が痛かったり全身がだるい」
「最近眠れないし、なんだか気分が沈みがちだ」
「緊張するとお腹が痛い、気持ちが悪くなる」

「イライラしたり沈んだり原因がわからないけど感情の振れ幅が大きい」

皆さん、大なり小なりこんな悩みを抱くことがありませんか?

こうした症状はストレスやこころの病気から来るものであり、体は健康でも心が病んでいる状態の時に実際の症状として外に出てきます。
軽いものであれば自己治癒力に任せていればそのうち消えていくなんてこともありますが、日々大きなストレスにさらされている場合はそうはいきません。

皆さんは精神疾患と聞くと何を思い浮かべますか?
真っ先に出てくるのはうつ病かと思います。
うつ病と診断されたことがあるという方もかなり多いかと思います。

精神疾患は心身に様々な影響が出て、働くことや日常生活に困難が生じる状態のことをいいます。
見た目でわかるような症状ではないため本人や周りの方も気づかない、戸惑うことが多いと思います。
また原因や対策がわからないケースも多々あります。

精神疾患=こころの病気となりますが、その種類も症状も様々です。
こころの病気を診断し、病名をつける方法は体の病気とは考え方が違うようです。
体の病気の場合、病名は臓器の種類や部位、原因によって分類されることが多いのですが、こころの病気の場合は、主に脳というひとつの臓器を対象にしており、また原因がわかっていない疾患が多いという特徴があります。

そのため、現在では特徴となる症状と持続期間およびそれによる生活上の支障がどの程度あるかを中心に診断名をつける方向に変わってきたとのこと。
主な診断基準として、アメリカ精神医学会が作成したDSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)や世界保健機関によってつくられたICD(国際疾病分類)があり、これらが日本でも広く使われています。

こうした診断基準では、病名をつける上では原因は問わないことが基本となっています。

つまり脳に関連する症状ではあるものの、人それぞれ原因や症状が異なる、また社会的な環境やストレスの状態も含めて一人一人違った治療方針が必要になるということで非常に難しいものであると言えます。

同じうつ病という診断がついた場合でも、ストレスがきっかけの場合もあれば、体の病気と関係していることもあるということです。

ちなみに外来の精神障害者の疾病別の内訳を見ると、「気分(感情)障害(躁うつ病を含む)」92.9万人(32.3%)、「統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害」53.9万人(18.7%)、「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」56.5万人(19.6%)、「てんかん」20.9万人(7.3%)、等となっています。

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①双極性障害
双極性障害はハイテンションで活動的過ぎる「躁状態」と、憂うつで無気力な気持ちになる「うつ状態」を繰り返す精神疾患です。
躁状態はとても気分が良く、本人は病気であるという自覚が持ちにくい点に注意が必要です。

躁状態になると、現実離れした行動をとりがちで、眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、自分はすごい人間だと感じられる、大きな買い物やギャンブルなどで散財するといった行為がみられます。
とても気分がよいので、本人には病気の自覚がありません。
そのため、うつ状態では病院に行くのですが、躁状態のときには治療を受けないことがよくあります。

うつ病だと思いながらも、極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、双極性障害(躁うつ病)かもしれません。
しかし、うつ病だけの治療では双極性障害を悪化させてしまうことがあります。
本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、躁状態に気づくことが大切です。

②強迫性障害
強迫性障害は強過ぎる不安やこだわりが日常に支障を及ぼす疾患です。
自分ではそんなに気にしていない、つまらないことだから大丈夫だとわかっていても、意思に反して頭に思い浮かんでしまう強迫観念がいつまで経っても拭えず、その行動をしないと落ち着かない強迫行為を繰り返すのが特徴の疾患です。

たとえば、不潔に思い過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないなどが挙げられます。

  • 不潔恐怖と洗浄
    汚れや細菌汚染の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえす、ドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。
  • 加害恐怖
    誰かに危害を加えたかもしれないという不安がこころを離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認したりする。
  • 確認行為
    戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手でさわって確認するなど)。
  • 儀式行為
    自分の決めた手順でものごとを行わないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。
  • 数字へのこだわり
    不吉な数字・幸運な数字に、縁起をかつぐというレベルを超えてこだわる。
  • 物の配置、対称性などへのこだわり
    物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる。

③うつ病
気分の低下、自己評価の低下、無力感、自己嫌悪、睡眠障害、食欲不振、疲労感、意欲の低下、集中力の低下、社会的孤立などの症状が継続的に現れる心の病気の一つです。
うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。
100人のうちに3人~7人がかかるともいわれている疾患で、抑うつ気分が強くなると死にたいと思うなどの自殺念慮が出てくることもあります。

具体的には、次のような症状が現れます。

  • 気分の低下や消失
    悲しみや絶望感が強くなることがあります。何事にも興味を持たなくなり、楽しいと感じることがなくなります。
  • 無力感
    自分自身を無力で劣っていると感じたり、自分の将来に対して不安や希望が持てなくなったりします。
  • 睡眠障害
    早く寝付けなかったり、途中で目が覚めてしまうことがあります。また、長時間眠ることがあっても、疲れが取れない場合があります。
  • 食欲不振
    食欲が減退し、体重が減ったり、食事を楽しめなくなったりすることがあります。
  • 疲労感
    身体がだるく、疲れやすいと感じることがあります。
  • 集中力の低下
    物事に対する関心や興味が薄れ、思考力が低下し、注意力が散漫になることがあります。
  • 自己嫌悪
    自分を嫌い、自分自身について否定的な評価をしてしまうことがあります。
  • 自殺願望/自殺念慮
    自殺願望が出る場合もあります。

そのほか10種類を超える様々な精神疾患がありますが、これらに共通することは発症の原因はよくわかっていないが、100人に1人弱かかる、比較的一般的な病気であること。
また脳の機能が影響している、ストレスが深く関わっているという点です。

健康な人はストレスを上手くコントロールすることでこうした様々な症状を予防し、回避し、防いでいると考えられます。
万人がかかる可能性のある病気であるということを理解し、日頃からストレスを溜めない、ストレスをケアする方法を自分なりに持っていると病気になりにくいかもしれません。

私自身、パニック障害→うつ病→自律神経失調症(これはあくまで総称で病名ではありませんが)と強烈なストレスが原因でパニック発作を起こし、そこから自分の無力を嘆き、うつ病に変化という流れを辿った経験があります。

原因は同じではないかもしれませんが、ストレスという目に見えない何かであり、そこからの派生で様々な症状が出てしまうのだと実体験を通して感じた次第です。

あなた自身もあなたの周りの大事な人も辛い生活を続けなくてはいけない人生ではなく、幸せで豊かで穏やかな人生を送るためにできることを色々と試していきましょう。

私も壮絶な人生を送っていますが、それでもこうして何とか楽しく生きています。
私の経験についてはぜひ過去の記事を見ていただけると幸いです。

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