サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

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今日の一冊は『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』です。
この本ではお金に関する考え方であるマインドセットを学ぶことができます。

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセットはどういう本か?
本書はお金を使ってしまうという浪費癖がある人や投資をして老後を安泰にしたいという人に向けて書かれたものです。
また必ずしも金融の知識がある人が有利というわけではなく、誰でもお金持ちになれる可能性があるという希望を持たせてくれる良書です。

頭が良くて金融の専門知識がある人が必ずしもお金持ちになれるというわけではありません。
欲をかけばお金は離れていきやがて破産をしてしまいます。

逆にお金に関しての知識はそこそこでも、よりお金に対して合理的な判断ができる人であればいずれはお金持ちになれる可能性があります。

作者はどういう人?
作者はモーガン・ハウセル。ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド社」のパートナー。投資アドバイスメディア「モトリーフール」、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の元コラムニスト。米国ビジネス編集者・ライター協会Best in Business賞を2度受賞、ニューヨーク・タイムズ紙Sidney賞受賞。つまりお金のプロで米国で編集者をしていてたくさんの記者賞を受賞している方です。

どんな人におすすめの本か?
・お金についてどのように考えれば良いかを知りたい人
・FIRE(早期リタイア)を目指している人
・より豊かで自由な人生を送りたい人
・その他大勢ではなく、自分の人生の主役になりたい人

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まずは結論から
この本はお金に対して正しい判断、正しい行動を選択できるようなマインドセットを手にいれ、着実に貯金を増やし、経済的な自立から得られる本当の自由を手に入れましょうというものです。

FIREをベースに置いた資産形成とその考え方やリスクについて書かれており、貯金をすることで自由を手に入れることが出来る。そして人生を自分でコントロールすることが大事だと書かれています。

基本的には他のお金に関する本当同様、投資による資産形成(投資信託などの金融商品を買うこと)をおすすめしている本なのですが、本書の特徴は何よりお金がもたらす最大の価値についてきちんとです。
その最大の価値とは「自由」です。資本主義社会ではお金がないと好きなことができません。たとえやりたいことがなくても(目的がなくても)貯金をしていれば『選択肢』と『柔軟性』が手に入り、生きていく上で精神的に落ち着きながら過ごすことが可能になります。

内容その1:お金の最大の価値を知る
本書では貯金をすること、それによってもたらされる「自由」について教えてくれます。
お金がもたらす最大の価値、それは「自由」です。

現代社会は資本主義社会、お金を持つことが自由で豊かな人生を送るために必要不可欠です。
あなたが好きな時に、好きな人と、好きなだけ、好きなことができる。
これは何者にも代えがたい価値ではないでしょうか。

お金は「自由」を得るための重要なツールです。

例えば、お多くの貯金があれば今の仕事を辞めても良い、転職しても良いと考えることも容易になるでしょう。嫌な上司の下で働き続ける、評価されない(給料が上がらない)という状況にストレスを感じ続けるのは最終的に自分自身の身体を壊してしまいかねません。

お金に余裕があれば好きな仕事をしたり、好きなことを仕事にして良い、まさにFIREを目指すというのもお金があってなんぼです。

現代人は豊かさと引き換えに自分の時間を奪われています。
働き方の自由度が上がり便利になった反面、仕事とプライベートの境界がなくなり、いつでも仕事できてしまいます。そうして時間を切り売りすることが続くと、稼いだお金は増えても、それをうまく使えない、使うための時間がないということもあります。

技術の発展とは裏腹に不安やストレスが増えているのが現状です。
これは仕事に縛られざるを得ない現状から来ています。
働かなくてはお金に困る、つまりお金に余裕がない、仕事をし続けなくてはいけないとなります。

もしあなたにお金が有り余っていればこうした心配事は皆無ではないでしょうか。
変化の激しい時代だからこそ貯金が重要、お金があればより柔軟に生きられる。
本書では「私たちは少額の貯金をするだけで誰かに所有されていた自分の未来を少しずつ奪い返しているのだ」と書かれています。

お金の価値を知り、お金を貯めましょう。
そのためにするべきことは何か?
それは節約して貯金をすることです。自分で稼ぐ給料を上げる、投資で儲けるというのはコントロールが難しいですが、支出を抑えて貯金を増やすことはすぐにできます。

内容その2:長期積立の重要性と複利について
本書で投資について述べられていることは難しいテクニックなどではありません。
非常にシンプルで「複利」の力を信じて長期投資しましょうというものです。

本書の冒頭では2人の人物が紹介されています。
一人はハーバード大学を卒業し、大手の金融機関で働くエリートのお金持ち。
もうひとりは低所得な地味な清掃員です。

エリートの方は金融機関で働くお金のプロです大手で年収も高かったのですが破産をしてしまいました。一方の清掃員はコツコツと地味な生活をしていたのですが亡くなったときには8億円の資産を築いていました。

この違いはどこにあるのかというと「お金に関する向き合い方」と「行動」にありました。
そして清掃員の彼は愚直に「長期投資」を行い、「複利」の力でこれだけの資産を作り上げたのです。

本書のアドバイスはじっくり腰を据えて長期投資を行えというものです。
あの有名な投資家バフェットもその資産を築いたのは50代を超えてからと言われています。
総資産845億ドル(日本円で約9兆円)とも言われ、それを稼いだのが50代以降ということです。
しかも845億ドルのうち、815億ドルは60台半ば以降に稼いだと言われています。

これはどうしてか?
投資は後半に一気に増える=「複利」の効果にあります。

皆さんも金融機関などの投資シミュレーションで積立投資をシミュレートしてみましょう。
最初はなだらかに上がっていきますが、20年、30年となると一気に上昇するグラフが出てくると思います。

投資はリスクもありますので必ずしも右肩上がりとはいきませんが、長期投資を行うことでそのリスクは限りなく小さくなり、最終的には大きなリターンを得ることが可能です。

清掃員はこうして大きな資産をつくりました。
逆にエリートの方は大きなリスクを取りすぎて破産をしてしまいました。
まさに欲にかられてお金の使い方を間違ったエリートと自分の欲を抑えて(足るを知って)コツコツと長期にわたって投資したことで大きな資産を作った清掃員の行動及びお金に対する向き合い方の違いがよく表現されています。

余談ですがこうした考え方は「金持ち父さん 貧乏父さん」にも通じるところがあります。

内容その3:お金に対するマインドセット
本書では余計な出費は抑える・誤りの余地というキーワードが出てきます。

余計な出費を抑えるというのは本書の中では清掃員が実践をします。
ただ我慢すれば良いのではなく、自分自身の生活に必要なものとそうでないものを分けて生活に必要なものは変えず、必要でないものを減らしていくことになります。

先にも書きましたが、資産を増やしたければやるべきことは3つです。
①収入を増やすか、②支出を減らすか、③投資で稼ぐしかありません。
清掃員は一番効果の高い、②を実践し、貯めたお金で投資をおこなったのです。

次に誤りの余地についてですが、複利の力を使って投資を続ければ、億万長者になれる可能性は確かに高まりますが、しかし、これは絶対100%というわけにはいきません。
投資にリスクはつきものです。資産を全て投資に注ぎ込んでしまうというのは適切なリスクが取れていない状態です。

誤りの余地とは失敗した時に破産しない防御手段である。もし万が一、失敗しても取り返しの効くよう手元に残しておけるお金がある状態を作っておくこと。つまり貯金でお金の遊びを持たせておくことを指しています。

たとえ投資している資産が大暴落をしても、手元に必要な資金があれば焦らず、市場が回復するまで待てばよい。そう考えられる心の余裕を生み出すことができるのが誤りの余地になります。

このようにお金に対する向き合い方を知っていれば、またその知識を生かして蓄えを保持していれば、何かあった時でも心に余裕を持つことができ、正しい判断で切り抜けることができます。
お金に余裕がある状態を貯蓄によって作る。これこそが人生を自由で豊かなものにする第一歩ではないでしょうか。

もしお金に関するマインドセットをより詳しく知りたいという人は『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』おすすめです。

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